※記事中の組織名、拠点名、部署名などは記事公開当時のものです。
私たちティアンドデイは海外の展示会への出展にも力を入れています。
海外の展示会は海外スタッフのみで参加することもありますが、今年は海外展開の転換を目指して多くの展示会に日本スタッフが参加する予定です。その第一弾として、2026年2月2日(月曜日)~2月4日(水曜日)の3日間、アメリカのラスベガスで行われた「AHR EXPO」に参加しました。
| 日付 | 2026年2月2日~2月4日 |
|---|---|
| 場所 | アメリカ ネバダ州 ラスベガス ラスベガスコンベンションセンター |
| 展示会名 | 2026 AHR EXPO |
「AHR EXPO」とラスベガスコンベンションセンター
まずは「AHR EXPO」の紹介です。「AHR EXPO」は空調・暖房・冷凍機器の関連企業が出展する展示会で、約90年の歴史を持っています。現在では来場者見込みも5万人以上で、世界最大の規模の展示会です。
会場のラスベガスコンベンションセンターも世界最大級の施設です。ただ、会場に到着すると想像していたより小さい印象を受けましたが、ひとまずは自社ブースを目指して進んでいくことにしました。この日は会期の前日で、展示スペースに入ると各社ブースの施工を行っているところでした。音楽を流しながら作業をしているスタッフがいたり、日本では見慣れない光景が多く、周囲を見渡しながら歩いていました。数分歩いて気づいたのですが、一向に反対側の終わりが見えてきません。この会場はとても奥へ深い構造で、入口から見える建物の大きさは、全体を表すにはあまりにも小さいものでした。これだけでも驚いたのですが、この会場は2フロア構造になっていました。この広大な1階部分の2倍の面積があることに感心しましたが、さらに驚きの事実がありました。私たちのブースは”サウスホール”という会場にあったのですが、10分ほど歩くと”センターホール”という会場もあり、ここも「AHR EXPO」の会場でした。センターホールは構造的には1フロアですが、1フロアあたりの面積はサウスホールより大きいです。私が最初に入口を目指して歩いている時に、横目にはセンターホールの入口も見えていましたが、二つの建物を合計した場合には建物の総面積が大きすぎて、それは別の建物だと勘違いしていました。
最終的な出展社数は1950社です。日本の似たような展示会に「HVAC&R Japan」というビッグサイトで開催される展示会がありますが、2024年の実績で出展社数が149社です。「AHR EXPO」の会期は3日間ですが、気の済むまで見て回ることはできませんでした。世界最大規模という肩書きは伊達ではありませんでした。
HVACR業界でのおんどとりの役割
次に、おんどとりがHVACR業界で担っている役割について説明します。空調や冷房、暖房の設置や修理を行う場合に課題になるのが設置効果の証明ですが、おんどとりはここで利用されます。このほかにも、冷暖房効果や空調効率を研究する際のデータ取得に利用されます。温度や湿度、CO2濃度など、目に見えない要素を数値化し、可視化することは、おんどとりの得意分野です。
今回の展示会はHVACR業界の展示会なのでCO2ロガーのRTR-576への関心が高かったです。他にもクラウドサービスが無料で提供されていることに驚く方も多かったです。
アメリカと日本の展示会の違い

日本とアメリカでは展示会の様子に違いがありました。
ブース設計では、日本では小規模のブースから木工造作することも多いですが、アメリカでは小規模ブースで木工造作しているところはほとんどありませんでした。代わりに多く見かけたのが、LED内照式フレームにファブリックサインを貼ったものです。このLEDとファブリックサインを組み合わせた製品は類似品や規格も市場に多く存在し、海外展示会における主流になっていると感じました。LED+ファブリックサインが採用されている理由を私なりに推測すると、まずはコスト面で優れていることが挙げられると思います。布だけデザインを新たに発注することが可能で、新しい布代と印刷代は合わせて600ドル弱とのこと。また、アメリカの場合、国内の色々な地域の展示会に出展するにあたり、飛行機での移動が前提になります。このLED+ファブリックサインには折りたたみ式の製品もあり、飛行機に預け入れ荷物として持ち込むことも可能で、この辺の事情も採用されている理由の一つと推測します。
ブースの訴求内容にも違いがありました。アメリカではシンプルに何をやっている会社なのかを明示している場合が多く、サービスの詳細な内容は書かれていませんでした。これには2つの要因があると思います。一つ目は展示会の規模です。一つ一つのブースをじっくり見て回ることが時間的に難しく、歩行に合わせてブースを横目に見て回る必要があり、そういった状況の中で、自分の目的に関連のある会社かどうかが一目で分かるというのは重要な要素になっていると思いました。もう一つは、来場者の文化的な違いです。日本の来場者の多くは、まずブースを見たり、カタログやフライヤーを読んだりします。その後により詳しい説明をスタッフに求めることが多いと感じます。しかし、アメリカでは、まず最初に声を掛けてくるというのが一般的でした。
参加者の姿勢にも違いがありました。日本では出展者から声を掛け話を聞くことが多いですが、アメリカでは来場者が積極的に声を掛けていました。出展者は座ってスマホを見たり、パソコンを使っていたりする人も多く、用があれば声をかけるというスタンスが一般的です。常に立って声かけて集客してという様子はありませんでした。日本の場合、座ってスマホを触っていたらやる気がないと思われたりもしそうですが、ここでも文化的な違いを感じました。
このように展示会の規模やブースの出展規模、また文化の違いで、展示会におけるブースの作り方も大きく変わってくるということを改めて実感しました。
海外での展示会ブースのあり方、日本での展示会ブースのあり方、規模や国民性、社会的な慣習など様々な要因を考慮し、日本でも海外でも最適なものを作り上げていけたらと思います。




