keisuke

Biofarm in Poland

※記事中の組織名、拠点名、部署名などは記事公開当時のものです。

はじめまして。T&D英国オフィスの片渕です。
今回初めて執筆する記事では、ポーランドのポズナン(Poznań)に本社を置く製薬会社 Biofarm を訪問した様子をご紹介します。
訪問のきっかけは、ポズナンで開催された LABS EXPOへの参加でした。この機会に、T&D製品を使用して温度管理を行っているBiofarmから貴重なお話を伺うことができました。
ポズナンを訪れてまず感じたのは、街の美しさと、日本に対する好意的な雰囲気です。カフェやレストランでは日本語で声を掛けられることもあり、ポーランドの方々に強い親近感を覚えました。一方で、「なぜここまで日本に好意的なのだろうか」と感じていましたが、その答えを今回のインタビューで、Biofarmの Mr. Łukasz Konwicki 氏と Mr. Grzegorz Smardz 氏から伺うことができました。

日付 2026年3月20日
訪問先 Biofarm in Poznań, Poland
使用中の機種 RTR-500NW、RTR-507、RTR-505Pt
温度管理の目的 医薬品の研究室・保管室・冷蔵庫の温度監視と監査対応レポートの作成

Biofarmについて簡単にご紹介ください

Biofarm
Biofarmはポーランドのポズナンに本社を置く家族経営の製薬企業で30年以上にわたり事業を展開しています。ジェネリック医薬品を中心に研究・開発・製造を行う製薬メーカーであり、品質を重視した企業文化を持っています。

主にどのような医薬品を製造されていますか?

Biofarm
Biofarmは主にジェネリック医薬品の開発・製造を行っています。製品は現代社会に多い生活習慣病の治療を中心に構成されており、心血管系、神経系など幅広い治療領域をカバーしています。当社の製品ポートフォリオは180製品以上に及び、その約80%が自社開発製品です。また、一般市場には流通しない病院専用の特殊医薬品も製造しています。新製品は年間3〜4品目開発され、その開発期間は約4〜5年かかります。

貴社の強みはどのような点ですか?

Biofarm
最大の強みは「人」です。社員の情熱と勤勉さに加え、教育・育成への積極的な投資を重視しています。企業のコアバリューとして「人間・家族・健康」を掲げ、ポーランド人とウクライナ人の従業員が協力しながら業務を行っています。
また、当社は人道的な取り組みにも積極的です。ウクライナ情勢を受け、戦争直後には約10トンの医薬品を提供し、その後も現在まで継続的な支援を実施しています。さらに、ウクライナ人従業員の雇用を通じて、社会的責任を果たす取り組みも行っています。
こうした「人」を中心とした企業文化が、品質の高い製品づくりを支える大きな強みとなっています。

温度管理システムはどのような目的で導入されたのでしょうか?

Biofarm
Biofarmでは2019年から2020年にかけて温度管理システムを導入しました。医薬品業界では製品品質の維持と規制要件の遵守が極めて重要であるため、温度管理の精度向上とリスク低減を目的として導入しました。
製造および保管環境における問題発生を未然に防ぎ、安定した品質管理体制を構築することが主な狙いです。また、データ記録の自動化により、規制対応および監査対応の効率化も考慮しました。

T&Dのデータロガーは、どのような経緯で導入に至ったのでしょうか?

Biofarm
ポーランドの大手製薬企業が、多数のT&Dデータロガーを導入している実績を知ったことがきっかけとなりました。そして現地販売店であるACHEMのPiotr氏からの技術的な説明や具体的な運用提案を通じて、自社の要求に適したソリューションであると判断し導入に至りました。製品選定においては、販売店との人間関係やコミュニケーションが非常に重要で、特にコロナ禍という困難な時期にも関わらず、Piotr氏は導入プロセス全体を通じて手厚くサポートしてくれました。

導入にあたって、他社製品とも比較されましたか?

Biofarm
導入前は複数のロガーシステムを使用していましたが、自動測定・自動送信機能を備えた総合管理システムを探していました。その中でACHEMが提供するソフトウェア「SENSODIS」の運用要件への適合性や管理機能の完成度を非常に高く評価しました。これに加え、信頼性の高いハードウェアを提供するT&Dとの組み合わせが、自社の要件に最適なソリューションであると判断しました。

実際に使ってみて、現在の温度管理システムをどう評価されていますか?

Biofarm
導入から約6年間使用していますが、これまで問題なく稼働しています。ACHEMが提供するソフトウェア「SENSODIS」とT&Dのハードウェアの両面を高く評価しています。今後はシステムの更新も予定していますが、製薬業界では小さな変更でもバリデーションやリスク評価が必要となるため、慎重に進める予定です。

ちなみに…T&Dは日本のメーカーですが、その点は購入の決め手となりましたか?

Biofarm
製品が日本製であることも認識しており、日本製品は高品質というポーランドでの一般的な評価が、製品選定において一つの判断材料となりました。また、ポーランド民主化後の初代大統領は、日本の経済発展を理想像として「第二の日本を築く」と語りました。この言葉は後に政治的議論の中でさまざまな形で使われましたが、当時の日本が経済成功の象徴として高く評価されていたことを示しています。こうした背景から、ポーランドでは日本に対して好意的で敬意あるイメージが広く持たれています。

今回の訪問をふりかえって

今回の訪問・インタビューを通じて、Biofarmがいかに「人」を大切にしている企業であるかを強く感じました。製品の安全性と品質管理に徹底的にこだわり、その先にいる「お客様」が健康に生活できるよう支えたい、という強い想いが伝わってきました。
また、販売店であるACHEMのPiotr氏の熱意や、良いサービスを提供しようとする真摯な姿勢を高く評価し、T&D製品の導入に至ったという背景も印象的でした。こういった点からも、同社の企業文化を垣間見ることができました。
Biofarmの皆さん、この度はお忙しい中、施設をご案内いただきありがとうございました。

Biofarm様
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ライタープロフィール

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イギリス在住のT&D代理人です。 ヨーロッパの記事を中心に発信していきます!