※記事中の組織名、拠点名、部署名などは記事公開当時のものです。
ティアンドデイには現在、長野県松本市の本社と東京都渋谷区の東京デザインサイトの2つのオフィスがあり、その両方で積極的に採用活動を行っています。2019年から2020年にかけて、ティアンドデイには3名の新入社員が中途採用で入社しました。デザイナー、アプリケーションエンジニア、ハードウェアエンジニア各1名です。今回は、彼らがなぜティアンドデイに入ろうと思ったのか、実際に入社してみてどうだったかなど、採用にまつわる話を聞いてまとめてみました。
■ 質問内容
Q1. 以前はどんな仕事をしていましたか?
Q2. ティアンドデイのどんなところに惹かれましたか?
Q3. 実際に入社してみて、面談や面接で聞いていた話やイメージと違ったところはありましたか?
Q4. 現在、どんな業務をやっていますか?
Q5. 今後ティアンドデイでどんなことをやってみたいか教えてください。
真野さん 20代 デザイナー |
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東京デザインサイト 勤務 |
2019年8月 入社 |
一人目は、「イラストが描けるWebデザイナーを」という要望で出された求人に、Web未経験ながらも応募してきて採用された真野さん。冒頭、インタビュアーがiPadでメモを取っているところから、お互いが業務で使うiPadの話になった。
―― 真野さんはiPadでイラストを描いているんですか?
真野「はい、ラフを描くのに会社から支給されたiPad Proを使っています。以前の会社にいたときは、デジタルツールで描いた感じが紙と違い過ぎて使いにくかったので、ずっと手描きでした。でも私物のiPad miniで試してみたら描き心地が良くなって使いやすくなっていたので、デジタルに移行したんです。そうしたら『仕事で使うなら』ということで、会社でiPad Proを使わせてもらうことになりました。」
Q1. 前の会社ではアナログでイラストを描いていたということですが、具体的にはどんなお仕事を?
真野「以前いたのは、小売店の店舗に置くPOPとかポスターとか、店頭の売り場周りの資材を作る広告会社でした。広告代理店と制作会社を兼ねたような業態で、そこで私はデザイナーをしていました。」
Q2. ティアンドデイのどんなところに惹かれましたか?
真野「転職活動をするにあたって、働く環境を第一に考えていました。面談、面接を重ねる中で東京のオフィスの様子を窺うことができましたし、松本の本社についても会社のSNSを見て、良い意味で『のんびりしていそうだな』と思っていました(笑)。その雰囲気に惹かれたのが大きいですね。」
―― SNS見てたんですね。
真野「企業について見える情報は全部見て比較検討するのが当然だと思っていますし、私の世代は多くの人がそうなんじゃないでしょうか。SNSや口コミを参考に、それが信用できる情報かも見極めつつ、という感じです。」
―― うちに来た決め手は?
真野「決め手というか、何よりも職場の環境を第一に考えて。あと今後のことを考えるとWebデザインもできるのが良かったです。」
Q3. 以前と業界がガラッと変わったと思うんですが、何が一番大きな違いですか?
真野「入社してしばらくは展示会用のパネルやフライヤー制作の業務だったので、以前の仕事の延長みたいでした。」
その後も海外向け公式サイトのリニューアルでイラストを描いたり、カタログのリニューアルにがっつり関わったりしているため、作業的にはあまり変わったという実感がないそうだ。
真野「違う点と言えば制作物に対する反応です。前の職場ではタイアップのキャンペーンなども多かったので、キャンペーンに参加したお客様がSNSで言及したりしているのを見て実感を得ていました。
今の職場だと、そういった世間からの反応に直接触れる機会はあまりないので、社内の反応が励みになります。すぐに社内から反応が返ってくるのが嬉しいですし、たまに外からの声が届くとそれもまた達成感につながるので満足しています。
あと、クライアントありきのお仕事だとまとまった休みは中々取れないので、お盆休みとか長期休暇がしっかりあるのはメーカーの強みだなと思いました。」
―― 面接で聞いていた話と違う、というようなことは?
真野「入社を決めるまで何回も面談してもらって、疑問点をつぶすことができた上で入れたので、事前の印象とのギャップは無かったです。」
Q4. 現在はどんな業務をやっていますか?
真野「入社してからこれまで、展示会に出展する自社ブース用のパネルやフライヤーのデザイン、海外サイト用のイラストなどを手がけてきましたが、現在は国内のカタログリニューアルに注力しています。また、社内のデザイン統一プロジェクトに参加しています。」
Q5. 今後、ティアンドデイでどんな仕事をしていきたいか教えてください。
真野「会社のデザイン関連業務にかかわりつつ、Webデザイナーとしても実績を積んでいきたいです。」
阪口さん 40代 エンジニア(組み込みソフトウェア) |
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松本本社 勤務 |
2020年2月 入社 |
二人目の阪口さんは、長野県への移住を決めてから転職先を探すという、地域先行型のIターン求職者だった。ティアンドデイの松本本社には、阪口さんのようにIターンで入社した社員が何名もいる。
Q1.以前は、どんなお仕事をしていましたか?
阪口「インターホンメーカーで組み込みソフトウェアの開発をしていました。
マンション向けインターホンの制御系を開発するのがメインの業務で、前職の最後の方は外部委託のマネジメントをしていました。
家族の仕事や進学の関係で松本市周辺で仕事を探すことは決まっていたので、プロジェクトの切りの良い所で転職活動を始めました。」
Q2. 地域が決まっていた中で、どんな基準でティアンドデイを選んだのですか?
阪口「松本市内の企業に絞って、Webサイトから情報を収集していました。特に『会社が何をアピールしているか』に注目しながらサイトを回っていたのですが、そんな中、ティアンドデイのSNSやブログを見て面白いと感じました。
そこで紹介されているおんどとりの利用シーンが想像以上に幅広く、色々な市場で使われていたのに驚きました。面談で更に詳しい使用事例の話などを聞いて会社としての発展性や広がりを感じ、そんな中で開発業務をやってみたいと思ったのが一番大きいです。」
―― 以前からおんどとりのことは知っていましたか?
阪口「私は使ったことがなかったのですが、家族が以前在籍していた研究室で『おんどとり』を使っていて、その研究室の教授が『これじゃなきゃダメ』と言うくらいの製品だと聞いていたので、研究や実験に使われるということは信頼性があるんだな、と思っていました。」
Q3. 面談や面接で聞いていたことと、実際に入社してからのギャップはありましたか?
阪口「面接でメンタル面やコミュニケーションに関することを聞かれたので、もしかして人間関係が難しいのかな、と少し心配になった部分はありました。」
―― 現状では社内での情報共有や共通資料の作成に課題があることを正直に伝えて、それにストレスを感じるかどうかを聞いたんだと思います。
ティアンドデイの面談・面接では、応募者に入社してもらった場合のメリットはもちろん、デメリットについてもかなり具体的に伝える。ポジティブな面もネガティブな面も知ってもらった上で、納得して一緒に働いてほしいという意図からだ。
―― 選考過程で聞いた話と全く違うことってありましたか?
阪口「全然違うということはなかったです。面接などで話していた内容そのままでした。入ってから前もって知っておきたかったようなこともありませんでした。」
―― ネガティブな部分に関しても分かったうえで入ってもらったわけですね?
阪口「面接で説明された会社としての弱点が、自分を採用してもらった理由だと思っています。社内での情報の出し方や残し方に問題があることを知った上で、その仕組み作りに携われるのでは?と思って…。」
―― 逆に自分にとってメリットと捉えた?
阪口「役に立てそうだぞ!と思いました(笑)。
前職でも、入社した頃はハードウェアだけあって様々なドキュメントが足りないな状態でした。最終的には外部に仕様を出して管理できる所まで持って行けていたので、その経験を活かせると思いました。」
Q4. 現在はどんな業務を担当していますか?
阪口「新機種の、データをクラウドへ送信する部分の設計と実装をやっています。」
Q5. 今後、ティアンドデイでどんな仕事をしていきたいか教えてください。
阪口「今はクラウドのおんどとり Web Storageへのデータ送信部分を担当していますが、徐々に無線通信など他の部分にも携わっていきたいです。
将来的には、新しい市場向けの、今の世の中にない機種やサービスを手がけてみたいです。
また、先輩方が遺してくれた過去の資産を解析して見える化していくことにも取り組んでいきたいと思っています。」
秦野さん 30代 エンジニア(アプリケーション) |
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松本本社 勤務 |
2019年9月 入社 |
三人目の秦野さん、実は入社前からティアンドデイと関係があった。前職の業務で、おんどとり関連アプリの受託開発にかかわっていたのだ。
Q1. 前職はどんなお仕事でしたか?
秦野「前職はソフトウェアの受託開発でした。私はモバイル系アプリの開発を担当していました。入った当初はプリンタのドライバなどを作っていて、iPhoneが発売されたのでモバイルへ移行、という流れでした。」
―― では、アプリにハードウェアと通信させることには経験があったわけですね?
秦野「iPhone用のアプリでプリンタから印刷したり、ルーターと通信したりなどさせたことはあったので、ハードとの連携に知見はありました。
あと、前職でティアンドデイの仕事を受けたことがあったので…。」
Q2. そうでしたね。既にご存知の会社だったわけですが、ティアンドデイに応募しようと思ったきっかけは何ですか?
秦野「転職活動を始めて、範囲を広げて探せばモバイルのエンジニアの求人は結構あると思ったんですが、まずは地元で探していました。
それでティアンドデイの求人を見たときに『あ、知ってる』と思って(笑)。
打ち合わせで一度来たことがありましたし、働いている人も製品も知っていたので馴染みやすかったです。」
―― 具体的にはどんな所が良かったですか?
秦野「自分たちの製品がある、という所に最大の魅力を感じました。やっぱり自社オリジナル製品を作っているというのが強みだと思いましたし、一番面白い部分だと思っています。」
―― 不安などはなかったですか?
秦野「実は、松本の本社で募集していたのはハードウェアの求人だけだったので、『ハードやってみよう!』という気持ちで応募したんです。新しいことにチャレンジするつもりで…。結果的にはアプリエンジニアとして採用ということになって、しかもモバイルアプリというお話だったので、それなら最初からできる、と思いました。
不安というわけではないですが、若い人があまりいないと聞いていたので、これから自分も一緒に後進の教育なども担っていくのかな、と思っていました。前職でも新入社員の教育を任されてOJTなどやってたので、その経験も活かせると思いました。」
Q3.入る前と入った後でギャップはありましたか?
秦野「特にマイナスのギャップは無かったですね。入社してすぐにグローバルミーティングがあって、入る前に聞いていなかったのでプラスのギャップを感じました。」
ティアンドデイでは年に一回、海外の代理人を招いて、海外市場でのビジネスの振り返りや、次の一年の販売戦略などを話し合う。それを見てポジティブに捉えてもらったようだ。
秦野「あと色んな部署があって色んな人がいるな、と思いました。前の会社はソフトウェア専門だったので、部課がいっぱいあること、そしてそれが区切られていないことに新鮮味を感じました。」
松本本社の社屋の特徴として、部署ごとが部屋やパーテーションで区切られておらず、全員がぶち抜きのワンフロアで仕事をしているという点がある。これは、部署間やチーム間の垣根を越えて話し合いや提案がしやすい環境を作り出すための工夫だ。
Q4. 現在は、どんな業務をやっていますか?
秦野「新機種用のスマートフォンアプリの開発をしています。iOS版とAndroid版があるんですが、iOS版を先行して進めています。スマートフォンから、機器の近くにいるときはBluetoothで、遠隔にいるときはクラウド経由で、機器の登録や設定変更ができるアプリです。」
Q5.今後、ティアンドデイでどんな仕事をしていきたいか教えてください。
秦野「色々チャレンジできそうな環境なので、例えば製品を企画から考えていくような場面で、アプリエンジニアとして協力していければいいなと思っています。一から企画に携わっていけるチャンスがあれば、やってみたいですね。」
おわりに
美辞麗句を散りばめて人を惹き付けるのは、ある意味簡単だ。
だが私たちは自社のネガティブな面もきちんと説明し、その上で来てくれる人を求めている。
定着してもらってこそ、ティアンドデイで働く意味があると信じているからだ。
最近入ってくれた3人は、その点をちゃんと受け止めてくれているようだ。それが分かって少し安心した。
ティアンドデイでは今後も積極的に採用活動を行ってまいります。
リモートでの面接にも対応しておりますので、興味のある方はお気軽にご応募ください。
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