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【レポート】SITEM 2019 へ参加してきました。

2019年1月、フランス・パリ13区で開催された「SITEM」へ参加してきました。
SITEMとは簡単にご説明すると、美術館・博物館と文化観光のための展示会です。
今回は日本から4名、ヨーロッパの代理店開拓をして頂いてる伊藤さん、フランスの代理店より2名の合計7名で参加してきました。

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皆さん、フランスというと何を思い浮かべますか?
自然や建築、料理、ワインなどなどフランスにはたくさんの魅力があります。
そしてフランスはご存知の通り、ルーヴル美術館をはじめ、多くの美術館・博物館があります。
今回参加してきたSITEMはMuseumexperts主導のもと、美術館・博物館や文化・観光に関わる仕事のスペシャリストたちが集まって、自社の製品をアピールする展示会です。
それに加えて、起業後7年以内のスタートアップ企業のブースやスタートアップコンテストが開催されるなど、最近の時代の流れに合わせたコンテンツも同時に開催されていました。
今回で23回目を迎え、参加した出展者数は156、来場者数は2800人ほどだったそうです。
2006年以降はフランスの文化省の後援も受けて年に1回パリで開催されています。

今回の展示会場はLes Docksという2008年に建築された展示場です。パリ13区のセーヌ川のほとりにあり、近未来的?な緑のうねうねした外階段が特徴的な建物で行われました。
(ちなみにパリは1区を中心に時計回りに円心状に区が広がっていきます。なので13区はちょっと郊外にあたりますね。)

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出展している企業は、美術品へのライティングを提案する会社だったり、ミニチュア模型の会社だったり、VR系の会社だったりと思っていた以上に色々な企業が出展していました。
フランスではコーヒーやお菓子を提供しながら商談をしたり、来場者対応していないときはイスに座って待機していたり、ブースでご飯を食べたりと日本とは違った文化があって面白いなと思いました。
逆に日本だけこの辺はちょっと形式的なのかも知れませんね。
私服で対応しているのは今回の展示会がアート寄りなので、その辺はさらに緩くなっているためらしいです。
一般的にはスーツが主流のようです。

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会場内は日本の展示会とはかなり違っていました。
派手に音楽を流したりパフォーマンスをするようなこともなく、少しゆったりとした雰囲気でした。
これは業界柄なのかもしれませんね。
(もしくは当日吹雪だったりで、足が遠のいてたのかも知れません。)

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こちらはティアンドデイの展示ブースです。

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ヨーロッパ全体の代理店を管理してくれている伊藤さんがめちゃくちゃ設営を頑張ってくれました。
ぶっちゃけ日本で出展してる展示会より豪華なセットだと思います。笑
日本のときも頑張らねば!

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展示会では、パリの代理店であるTH-INDUSTRIEからも2名の方が応援に来てくれました。
TH-INDUSTRIEは気体関係の測定に強いパリ近郊にある計測機器の商社で、ティアンドデイとの付き合いは10年以上になるフランスの代理店です。
(余談ですが、フランス語は発音が本当に難しくて代理店の名前TH-INDUSTRIEすら最後までまともに発音できませんでした……。
同じローマ字でも読み方が違ったり、発音しない文字があったりすることにとても違和感がありました。)

今回出展してみて感じたことは、基本的にヨーロッパの国々は温湿度に(限らず色々な面で)厳密ではないのだなと感じました。
というのは、競合となるような製品を展示しているブースがほとんどなかったからです。
そもそも無線やネットワークに対応して、クラウドまで無料で提供しているデータロガーメーカー自体が世界でも類を見ないのですが……。

そんな中でもIoT対応ロガーのおんどとりに興味を持って、話を聞きに来てくれる来場者は結構いたので、少しづつ温度や湿度などデータによる管理の流れもできつつあるのかなと感じています。
(アメリカでは某有名映画のロケに使用された巨大博物館での採用も決定しました!)

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ティアンドデイの課題としては、むしろそういう流れを作っていくためにはどういった取り組みが必要なのか考える必要がありそうでした。
日本で培ってきた25年の経験をうまく活かせたらきっと面白いことができると思います。
(おんどとりの使用例については、このブログで公開していますので気になる方は他の記事も見てください。)

ティアンドデイは年に数回、主にヨーロッパとアメリカを中心に展示会へ出展しています。
日本の流れ、世界の流れ、世の中の流れをうまくキャッチして次世代のデータロガーを作り続けていきたいと思います。

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最後に、展示会出展と一緒にパリ近郊を観光したので少し写真も載せておきます。

駅の中に併設されているレストラン。映画「ニキータ」の撮影で使われたそうです。
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おいしそうなパン屋さん
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ライトアップされたLes Docksとセーヌ川
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夜のエッフェル塔
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オペラ座
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モン・サン・ミッシェルでウクレレ片手に「オー・シャンゼリゼ」を歌う弊社社員と御一行。
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夕日のモン・サン・ミッシェル
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カンカルで食べた生牡蠣
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伊藤実さんプロフィール

1980年に国内カメラメーカーのドイツ・ニュルンベルグ事務所へ駐在、1990年には同メーカーの現地法人立ち上げのためフランクフルトへ移住。
1996年に独立し、ITO GmbH 設立。2004年、ティアンドデイ製品のユーロッパ販売に参入。主にヨーロッパでの代理店構築、販売、サポート、広告&マーケティング、展示会出展などを行っている。

TH-INDUSTRIE

パリの代理店。気体関係の測定に強いパリ近郊にある計測機器の商社で、ティアンドデイとの付き合いは10年以上になる。

ライタープロフィール

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株式会社T&Dの東京デザインサイト(TDS)で働く人。写真が好きです。