Ryota

「スマジョロ」がサポートする、若きさつまいも農家の挑戦

元ITベンチャー勤務で就農4年目。宮崎からアグリハックを発信する農業グループの代表に、IoT自動散水タイマー「スマジョロ」の使い心地を聞いてみた。

「おんどとり」だけがティアンドデイ製品ではない

このブログをお読みの方の多くは、弊社のデータロガーシリーズ「おんどとり」をご存じかと思う。だがティアンドデイの「自動散水シリーズ」と聞いてピンとくる方はどれほどいらっしゃるだろうか。
「SMART VALVE」と呼ばれるそのIoT水やり機シリーズのラインナップには、蛇口につなぐタイプの「スマジョロ」と、配管に接続するタイプの「DoValve」がある。
流せる水量などの関係から、スマジョロは家庭用、DoValveは農業用というイメージが強く、メーカーである我々もそのようにご紹介することが多い。だが、スマジョロが農業に向かないというわけではない……という思いもあった。

ある日Twitterをチェックしていると、さつまいも農家の方が苗の潅水にスマジョロを活用されている様子がつぶやかれていた。

農業集団「GDPS」(Good Peoples) の代表であり、効率よく農業を営むためのテクニック(アグリハック)をスタイリッシュなサイトで発信している藤井武雄さんにお話を伺うため、宮崎県新富町を訪れた。

日付 2022年6月21日
訪問先 宮崎県新富町
使用機器 スマジョロ SJ1
使用目的 さつまいも育苗の潅水管理

Q.農業を始められて4年目とのことですが、藤井さんの経歴を教えていただけますか?

藤井さん「28歳まで東京でデザインの仕事をしていたのですが、結婚を機に故郷の宮崎に戻りまして。
ECサイトなどを作るベンチャー企業でデザイナーとして働き、新規事業の企画室のメンバーとして様々な新規事業の立ち上げにチャレンジさせていただきました。
その後、友人とスマートホステルというアプリで予約できる宿のシステムと宿泊施設を作る事業を立ち上げたのですが……コロナの影響で事業が立ちいかなくなってしまいました。
ちょうどその頃、脱サラして祖父の代からの土地で農業をやっていた僕の父が、リタイアして農地を売却するという話が出たんです。

「ちょっと待ってくれ」と。

それまで自分がやってきた仕事から考えるとまさに畑違いだけど……農業、面白いんじゃないか?
そう思って就農したのが4年前ですね。」

お父様は大根とさつまいもを生産していたが、現在は藤井さんがさつまいも、藤井さんの弟さんがピーマンを生産している。時期によってパートタイマーの方に来てもらうが、基本的に家族だけでやる農業だ。周囲の協力があってこそ、とは藤井さんの言である。

藤井さん「宮崎が好きで、地元に帰りたいとはずっと思っていたんですよ。
宮崎で何か事業を!と思ったとき、地域で一番若い農家が父だったんです。
そんな状況で、自分たちにできることがあるかな?と思って。

でもこの世界に入ってみて分かりましたけど、若い人はこれ(農業)やらないです。
現場に入ると、しんどい作業がいっぱいある。そこをどう変えていくかが、これからの課題です。」

――確かに今までの農業のイメージとは違う、お洒落なやり方で情報発信していらっしゃいますね。そういう発信が、最終的にさつまいものブランディングになっていけば面白いですね。

藤井さん「その通りです。ブランディングをしっかりやっていけば、良い農家さんはいっぱいいらっしゃるので。」

GDPSのWeb展開をご覧いただければ分かると思うが、とてもスタイリッシュな見せ方をしている。さすが元デザイナーの藤井さんだ。SNSをはじめとする情報発信ツールの使い方にも、若い世代に向けた農業を目指していることが見て取れる。

Q.サイトを拝見していると、農業に関して次々と新しいことに挑戦されているように見えます。GDPSもそんなチャレンジのひとつでしょうか?

藤井さん「Good Peoples(GDPS)自体は今は屋号として使っていて、ゆくゆくは法人化したいと思っているんですけど……。

僕が農業を始めて一番最初に学んだのが土の事、土壌の勉強でした。
実は今、日本でさつまいもの病気が蔓延しているんです。
今までほとんど病気は無かったのですが、最近ではサツマイモ基腐病(もとぐされびょう)が流行していて、全国収穫量1位の鹿児島県では産地の8割ぐらいで被害を受けています。

これまでのさつまいも栽培では、毎年土中に非常に強い消毒をかけるんです。
この土壌消毒で、土の中の生物を悪い菌も良い菌も全部やっつける。
そうすることで病気も出にくくなるし、微生物の死骸が窒素成分になっていい芋ができるというわけです。
しかし祖父の代から20年、毎年土をリセットするようなやり方を続けていて、病気が出やすくなってきたんです。
それを考えたときに、悪い菌も良い菌もゼロにするんじゃなくて、「悪い菌がいるから良い菌も活きる」という土壌の多様性を目指していこうと決めました。

同時に、さまざまな価値観がある中で「自分にとってのgood」みたいな、自分はこれを生きる上で守っていきたい、というものをしっかり決めた人たちと一緒に作物を作っていきたいと思いました。
こちらから決めつけはせずに、それぞれが自分の中のgood、信念を持って決断をして、良い作物をつくっていく。そんな人たちの集まりにしたい、と。
いろんな人がいていい。それが土の中の多様性と同じ原理原則というか、通じるものがありそうだと思ってGood Peoplesを作りました。」

――お互いが刺激しあって、それぞれが高めあって行くイメージでしょうか?

藤井さん「みんなで同じことをしない、均一化しないということですね。
均一に、クリーンにすることはできるんですけど、それでは一定以上の普通を超えられない。
そうではなく、多様性があることで悪いものもできるけど、すごく良いものもできる。
作物でも組織でも、そこが挑戦だと思ってやっていきたいです。」

――農業で新しいことをやる、というのはなかなか難しいと思うのですが?

藤井さん「はい、常に壁にぶち当たりながらです。ちょっとずつ前進ですね。」

農業にIoTを導入する方は年々増えているが、根本のところにこのような信念を抱いている方はレアなのではないだろうか。

Q.自動潅水も効率化の一環だと思いますが、スマジョロに決めたポイントは?

藤井さん「さつまいもを栽培するためには、まず種芋から苗を作ります。
最初はここ(インタビュー場所)で、ずっと手で潅水してました。
毎朝毎晩やるので1日最低1時間、しかも僕がここから少し離れたところに住んでいるので、すぐに水をあげたいときなどは家族に頼んだりして大変でした。
その後スプリンクラーを導入して、手潅水より楽にはなったんですけどやっぱり手間で……。
絶対何かいい装置があるだろう、と思って探しました。
実際、水やり機は色々あったのですが、ティアンドデイさんのスマジョロにした決め手は「求めていた機能がすべてあった」、これが一番の理由です。
2番目は価格!この機能でこの価格というのは他にない。海外の製品も含めて市場にあるものほぼすべて調べましたが、やっぱり欲しい機能を実現しようとすると価格が高くなる。スマジョロはコスパ良いです!
そして3番目は操作感です。アプリの使い勝手が良い。そんなわけで、スマジョロ一択でした。」

――その「求めていた機能」とは、具体的には?

藤井さん「まずタイマー潅水ができて、その設定の種類がたくさん作れること。多めに水やりしたいときとか、逆に少なめにしたいときとかのタイマーを作っておいて切り替えられる。
次に露地栽培なので、防水機能があること。
また、同じく露地なので、電池で動くことと設置しやすいこと。電池が最長で1年持つというのが良いですね。
そして何より、無線LAN機能で遠方から設定操作できるのが大きいです。

いま僕たちが試行錯誤している潅水方法、「日射量比例潅水」というのが植物生理の最先端なんですけれど、それをやろうと思ってもなかなかできないんですよ。ところが、スマジョロとWi-Fiがあればそれができるんです!
日射量を他のセンサで測って、その値に応じて遠隔から水やり操作や設定変更ができるので、他のタイマーに変える余地はありません。
コツを掴めば最先端の潅水ができる。
日射量比例潅水もできるし、土壌水分比例潅水もできるし、もちろん普通にタイマー潅水もできる。
価格、機能、使いやすさで最強ですね。」

――ティアンドデイでは、製品にあまり機能を盛り込み過ぎないようにしている部分があります。ユーザーさんの工夫次第で、そのような最先端の方法にも対応できるというところも、製品のコンセプトとして持っているんです。

藤井さん「おっしゃる通り、まさに工夫次第でどうにでもできる製品ですね。
とても使いやすくてシンプルです。お年寄りでも使えると思います。
スマジョロのターゲットは家庭園芸だと思うのですが、品目次第で僕らのような農家でも普通に使える。

高機能な製品やシステムになると初期コストが桁違いですし、ランニングコストもかかります。
その点スマジョロは工事が不要、電池で動くので電源から電気を引く必要もない。
僕らみたいな中小農家にしたら最高の製品です。おすすめしたいですね。」

Q.スマジョロの具体的な使い方を教えてください。

藤井さん「さつまいもはそこまで水分量にデリケートな作物ではなくて、水をたくさんやっても育ちます。
ただ水をやり過ぎると、節間(せっかん)と呼びますが、節と節の間が伸びてしまって良い苗ができません。
スマジョロは、1時間水をやって30分休むといった間欠散水ができるのも良いです。

弟がやっているピーマンは毎日分単位の調整が必要ですけど、さつまいもは週間天気を見て、それに応じてタイマー設定するくらいでOK。
自分の目で見ながら手で潅水していたときより、むしろ良い結果が出ています。
人は人ができることに集中し、機械に頼れるところは機械に任せる。
人には人にしかできないことをやってもらうために、潅水が自動化できることが大きいです。

また、急に水をやりたいとき、逆に雨が降って来て止めたいときなどに、苗床まで行かずに畑からWi-Fiでマニュアル散水やタイマー設定の変更ができるのが便利です。」

――スマジョロの機能が存分に発揮されていますね。

藤井さん「水やり大事、水やり10年とかよく言われるんですけど……。
経験と勘に頼ってきた世界の話なんですね。
確かに非常に難しい。ちょっと油断してると水のやり過ぎで、さっき言っていた節間がバーンと伸びたりします。
そこをテクノロジーで何とかできるのが面白いしですし、若い人も農業に入りやすくなると思うんです。」

――水やり10年!確かに、一回失敗したらやり直しができるのは翌年になるんですものね。

藤井さん「そう、1年に1回しかできないんです。失敗したと思っても、その年はやりきるしかない。
自分は以前Webの世界にいたので、試してみてすぐ再チャレンジしたいんです。
でも農業の場合一回一回が命がけというか、今年失敗したら家族5人食えねえぞ、みたいな緊張感がすさまじくて、全然違う。
それでもチャレンジしないと前に進めない。でも怖さはすごくあります。」

――そう考えると、安全を取ろうとしてリスクもエラーも少なくする方向に動くのは分かります。そんな中でも開拓者精神をもってチャレンジされているのがすごいですね。

藤井さん「そこしか自分の強みがないからです。
他の農家さんはスーパープレイヤーさんたちばっかりなので、僕らはチャレンジすることで強みを出して行くしかないです。」

Q.スマジョロの導入以外にも新しく挑戦されていることを教えてください。

藤井さん「ハード的な面とソフト的な面があるんですが……。

まずハード面では、先ほどご説明した土壌消毒をやめました。
「バイオスティミュラント」、昔から日本で使われていた、いわゆる「ぼかし肥料」、それを自作で作ろう、というところに立ち返っています。
僕らがやるのは「乳酸菌もみがらぼかし」というものです。
お米から大量に出ていくらでも手に入るもみがらを、みんなそのまま畑に入れたりするんですけど、そこに乳酸菌を入れて乳酸菌の住みかにしちゃおう、という考えかたです。
関東で乳酸菌もみがらぼかしを作っている方の作成法を試しているんですけど、やってみたらすごくいい土になったので、菌の力を借りた土壌改良として現在チャレンジしているところです。

それまで土壌の良い菌も悪い菌も全部殺菌していたのと比べると、明らかな特徴が出ます。
できる芋が全然ちがう、あきらかに生き生きしている。見た目で分かりますよ。
それまで作っていた芋がお坊ちゃま・箱入り娘みたいな芋だとすると(キレイですけどね…)、すごく生命力のある芋ができるようになって。
「やっぱり間違ってないよね」って父とも話しています。
土壌消毒しなくて大丈夫かって言われることもありますが、結果とともに説明すれば分かってくださいます。

ソフト面では、作業の重複や漏れを防ぐため、Googleカレンダーに日報を入れて共有することに挑戦しています。
LINEグループと連携するようにして、入れ忘れていたらLINEのボットで「日報入れてください」という通知が来るシステムも作りました。
そうやって入力した日報を、Googleデータポータルという無料のサービスで統計的に可視化できるようにして、毎月の作業分担をデータ化して来年の作業に生かせるようにしているところです。

また、ここ(新富町)の天気情報が自動でGoogleカレンダーに入るように、Make(旧インテグロマット)、zapier、IFTTTみたいなサービスを使っています。
露地栽培なので、天候によって出来の良い・悪いがあるわけですが、毎年の天気情報の統計を取って、今年はこういう天気だったからこの時に植えて良いものができたよね、というような判断ができるように、データとして見られるようにしています。」

――そのあたり、IT業界の経験が確実に活きていますね。

藤井さん「はい。しかもなるべくお金をかけずにやる!というのが大事です。
まだ始めたばかりですし、知恵で乗り切ろうとしています。」

お話を聞いていると、勘や経験に頼らずにデータに基づく農業をされていることがよく分かる。
データによる農業と言うと無機質に聞こえるが、逆にデータを駆使することで品質が安定し、作るものに自分たちの想いやこだわりを乗せていく余地が生まれるのではないだろうか?
農作物だけでなく「ものを作る」こと全般において、独創的であるためには科学的・論理的な視点が必要不可欠であることが、さつまいも生産の現場で示されているように感じた。

ここで場所を移動して、実際にスマジョロが設置されている苗床を見せていただいた。
苗床のビニールハウスの近くに、防雨ボックスと三脚で自作した移動式のWi-Fiスポットがあった。
ハウスの上部に潅水ホースを通して、スプリンクラーから水を出している。スマジョロは、潅水ホースの根元に設置されている。

藤井さん「この前までもう1棟苗床があって、最初1台のスマジョロから分岐してやってみたんですけど、水圧が出なくて2台体制にしました。
スマジョロのおかげでだいぶ楽になりましたね。

さつまいもの場合、種芋から苗を作るのが苗床なんですけれど、その際に水の管理が必要です。
うちでは、晴天時は日の出直後から10分潅水して、その後8時10分から3時間、間欠潅水する設定にしています。
間欠潅水すると節間がちょうど良くなります。
いろいろ試してみて、今の設定に行きつきました。」

写真の節間がちょうどいい長さだそうだ。

藤井さん「この節から芋ができます。
間隔が短ければ短いほどたくさん芋がなります。
水が多いと、節間が長くなって収量が減ってしまうんです。
いかに水を調整していけるかが大事で、今年はスマジョロのおかげで良い苗ができました。

乳酸菌もみがらぼかしを入れた苗床の土は、コロコロと玉状になっています。
この状態を「団粒化」と呼びます。
土の中に微生物がいることで、このような塊になるんですけど、団粒化した土は水持ちが非常に良くて、すぐには乾かないんです。
このような土をいかに作れるかがこれからの課題になります。
団粒化している土は、ふわふわで空気が入っています。
「さつまいもも居心地がいいんだろうな」と思いますねえ。」

――愛を感じる表現ですね!

藤井さん「やっと農業に愛を感じられるようになりました。」

Q.スマジョロを導入する前と比べて、どのような変化がありましたか?

藤井さん「手で潅水していたときは、やる水の量にブレがありましたね。
案外さじ加減が難しくて、暑いから多めにやろうと頭で考えていても足りなくなりがちです。
本当はもっと水分が必要なのに、何時間も手で水やりできないので苗の成長が遅くなる。
水が全然追い付かないことが多かったです。
スマジョロで自動で潅水できるようになって、精神的にも安定しました。
農業で大事なのは、精神的に楽になれるかどうかです。
なにしろ、心配事がとても多い業種なので……。」

さらに移動し、苗を植えてから2か月くらい経過した畑を見せてもらった。

藤井さん「ここが1反(約10アール)の畑です。
全部で4.5ヘクタールの畑でさつまいもを栽培しています。
だいたい東京ドーム1個分くらいの農地を、家族で管理しているわけです。」

藤井さんの畑では、蜜が入った糖度が高く、焼き芋やお菓子作りに使われる「紅はるか」と、焼酎などに使われる「黄金千貫」の2品種を作っている。
スマジョロで育てられた苗は、順調に成長しているとのこと。

藤井さん「さつまいもは植えたら後は天候任せになるので管理は楽な方です。
肥料も最初のマルチング(畝をシートで被うこと)のときに1回だけ入れます。
その1回が勝負なので、そこでミスったらまずいんですけど、去年それで大失敗しちゃって。

海外の農家では「圃場別可変施肥」といって、ひとつひとつの畑の土壌の診断をして、それぞれの土壌に応じた施肥設計をやっています。
それを自分たちでもチャレンジしようと思って、全圃場土壌診断してもらったんです。
今までは全圃場同じ、一定の肥料をやっていたんですけど、それをやってると肥料代も高くなるし、必要のない成分まで施肥することになる。どの症状にも同じ総合風邪薬を出すような感じですかね。
それを調整したいな、と思ってやってみたら見事に失敗しました。

土壌診断は合ってたんですけど……。
窒素・リン酸・カリの3大成分のうち、さつまいもには窒素成分が、特に最初の成長に一番必要なんです。
調べてもらったら、自分の畑全部に窒素が過剰にあったので、窒素をそんなに入れなくていいって判断して注文する肥料に入れなかったんですね。
肥料屋さんにもめっちゃ心配されて、社長さんがいらして「これ大丈夫?」みたいな。」

――みなさん、いい方ですね。

藤井さん「データがあるんで、大丈夫ですよね?って言ったら「まあそうか」ってなったんですけども。
ところが、うちの畑にたくさん入っていたのは、植物がすぐには吸収できない可給態窒素という種類だったんです。
もっと診断にお金を出せば細かい窒素成分も分析できたんですけど、やらなかったせいでその年はいつもの収量の半分以下でした。
もう、すぐ肥料屋さんに謝りに行きました。「おっしゃる通りでした」って。

でも1枚だけ、可給態窒素じゃない方の窒素がある畑では今までにない収量が出たんです。
それはもうめちゃくちゃ採れて、ハマれば上手く行くって分かったんですけど。」

――でもやっぱり、そのチャレンジ精神はすごいです。
そのやり方をしたからこそ、窒素成分のことや圃場別可変施肥の有効性も確かめられたわけですね?

藤井さん「はい、今年は去年の結果もちゃんと考えて、土壌診断して施肥設計しました。」

――結果が楽しみですね!
失敗したときのことを考えて新しいことに踏み出せない人も多い中、勇気ある挑戦だと思います。
周りの農家さんの中にも、影響されてやってみようという方が出てくるんじゃないでしょうか。

藤井さん「はい、そうなるといいなと思っています。」

インタビューに応じる藤井さんの耳にはAirPod。作業しながら電話をしたり、オーディオブックの本を聞いたりするために使っているそうだ。メモを取るクリップボードはアルミ製のシンプルなデザインで、着ているTシャツもさりげなくお洒落。そんな出で立ちでご自身のチャレンジを次から次へと語る姿は、さつまいも畑に降り立ったIT農業の若き旗手といった趣きだった。

こういう方が信念を持って農業をやっていることにこそ、未来を感じる。
その未来の一端に、ティアンドデイの製品があることを喜ばしく思う。

GDPS
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MASYU@GOOD PEOPLES
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ライタープロフィール

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おんどとりイズム ライター。T&Dでは営業部に所属。趣味はウクレレ。